ホワイトニングの効果には比較的大きな個人差があると言われています。もともと歯の色が濃い方、変色してしまっている方は、ホワイトニングの効果が出にくいとも言われています。また、むし歯の治療などで歯が黒く変色してしまっている方や人工の歯にはホワイトニングは施せません。コーヒーや赤ワイン、タバコ、カレーなど色の濃い食べ物を好む方はホワイトニングをした後、色の後戻りが早く起こるとされています。ホワイトニングは施術後半年から1年経過すると色が後戻りする場合があります。
ホワイトニングは1度施術をしたからといって、一生白い歯のままでいることはできません。ホワイトニング後も定期的なメンテナンスが必要です。アメリカ・北欧諸国などでは、子どもの頃から歯の矯正を行うことからも分かるように、歯に対する意識は強く、それが日常的なものになっていますが、日本人はまだそこまで歯の健康に対する意識が強くはないように思われます。しかし、歯の形・色も含めてむし歯のない白いきれいな歯でいることは健康的にも、見た目にも大切なことです。ホワイトニングをすることで、歯を常にきれいに保つことの大切さを実感できるかもしれません。ホワイトニングは肌のケアと一緒です。白く美しい歯でいるためには、日常の歯のケアとメンテナンスが必要です。
プロビジョナルレストレーションとは、歯の形成後(型作り)から最終的に出来上がるクラウンなどの補綴物が入るまでの間に装着する、仮歯のことです。修正・削合を繰り返し行うこと前提に加工しやすいレジン樹脂を材料に作製します。
テンポラリークラウン(暫間クラウン:Tek)と同じ意味で使用される事もありますが、鷲尾歯科医院においては、単に見た目を補う仮歯ではなく、最終補綴物が入るまでに歯ぐきの状態を整えたり、神経筋機能の調和までを目的とする1ランク上の仮歯という意味合いから、1手間・2手間はかかるのですが、プロビジョナルレストレーションを作製し最終補綴を目指します。
プロビジョナルレストレーションを装着した状態にて、歯ぐきの状態の改善を行い最終補綴に移行します。この症例では約2週間この状態で経過観察を行いました。
<最終補綴装着:メタルボンド>