プロビジョナルレストレーションとは、歯の形成後(型作り)から最終的に出来上がるクラウンなどの補綴物が入るまでの間に装着する、仮歯のことです。修正・削合を繰り返し行うこと前提に加工しやすいレジン樹脂を材料に作製します。
テンポラリークラウン(暫間クラウン:Tek)と同じ意味で使用される事もありますが、鷲尾歯科医院においては、単に見た目を補う仮歯ではなく、最終補綴物が入るまでに歯ぐきの状態を整えたり、神経筋機能の調和までを目的とする1ランク上の仮歯という意味合いから、1手間・2手間はかかるのですが、プロビジョナルレストレーションを作製し最終補綴を目指します。
プロビジョナルレストレーションを装着した状態にて、歯ぐきの状態の改善を行い最終補綴に移行します。この症例では約2週間この状態で経過観察を行いました。
<最終補綴装着:メタルボンド>
ホワイトニングは1度施術をしたからといって、一生白い歯のままでいることはできません。ホワイトニング後も定期的なメンテナンスが必要です。アメリカ・北欧諸国などでは、子どもの頃から歯の矯正を行うことからも分かるように、歯に対する意識は強く、それが日常的なものになっていますが、日本人はまだそこまで歯の健康に対する意識が強くはないように思われます。しかし、歯の形・色も含めてむし歯のない白いきれいな歯でいることは健康的にも、見た目にも大切なことです。ホワイトニングをすることで、歯を常にきれいに保つことの大切さを実感できるかもしれません。ホワイトニングは肌のケアと一緒です。白く美しい歯でいるためには、日常の歯のケアとメンテナンスが必要です。
ホワイトニングとは歯の表面に付いた色素を落とすと同時に、歯の中にある色素を分解して歯を明るくし、歯を白くする技術です。1989年にアメリカで実用化されたものです。以前のホワイトニングは、歯を削ってセラミックをかぶせる(差し歯)方法で、歯を白くしていたのですが、今日言われているホワイトニングとは、その技術で歯を削ることなく白くすることが可能になりました。現在、鷲尾歯科医院ではカスタムメイドのマウスピースを作製し、マウスピースの中にホワイトニング剤を入れて白くするホームホワイトニング法をおこなっております。
<症例1> 当院歯科衛生士(井戸愛香)が自身にホワイトニングを施術
<症例2> 失活歯(約15年前に神経の処置を施した歯)のため変色 ホーム+オフィスにてホワイトニング処置を行ったあと、光CRにて充填をおこなった症例
ホワイトニングの効果には比較的大きな個人差があると言われています。もともと歯の色が濃い方、変色してしまっている方は、ホワイトニングの効果が出にくいとも言われています。また、むし歯の治療などで歯が黒く変色してしまっている方や人工の歯にはホワイトニングは施せません。コーヒーや赤ワイン、タバコ、カレーなど色の濃い食べ物を好む方はホワイトニングをした後、色の後戻りが早く起こるとされています。ホワイトニングは施術後半年から1年経過すると色が後戻りする場合があります。
現在の歯科修復材料において、白い素材となりますとセラミックまたはレジンが主となります。強度・対磨耗性・対変色性にすぐれた材料はセラミックが優位となりますし、レジンは化学製品ですので比較するとセラミックの方が体にやさしい素材とも言えます。さらに金属と比較すると硬さも天然歯に近いと言えるでしょう。「セラミック」=陶材ですので、お皿やお茶碗同様に割れる!可能性というリスクは免れませんが、現時点においては最良の歯科修復素材と言えるのではないでしょうか。
治療前 治療後
症例 28歳 男性
タバコのヤニを中心とする着色よごれ 口を開いた時に見える銀歯を白いモノに替えたいとのことにて来院されました