むし歯治療において、神経の処置を行う場合『抜髄処置』と『感染根管処置』に分別されます。
抜髄(ばつずい)処置とは、生きている神経・歯髄(しずい)組織を除去することです。
むし歯、外傷等によって生じた細菌感染が根部神経・歯髄までおよび、神経・歯髄
その感染が元の健康な状態には戻らないと判断され『全部性歯髓炎』に陥った場合に行います。歯の内部に存在する神経・歯髄を取り除く治療のことです。神経・歯髄を取り除く治療のことです。神経・歯髄の感染や炎症の波及の予防を目的として便宜的に歯髄が全部除去されることもあります。抜髄処置を行う際には、通常は神経・歯髄組織は生きている訳ですから、局所麻酔をおこなったのち歯髄を除去する直接(麻酔)抜髄法が一般的です。
むし歯とは、細菌が糖を利用して「酸」を作り、その酸によって歯が溶かされ穴があく病気です。(糖は砂糖だけではなく、ご飯やパンなど、非常に多くの食品に含まれています)
医学専門用語では「う蝕」と呼ばれ、英語では「Cavity」・ドイツ語では「Caries」と言います。小・中学校時の歯科検診で校医がC1やC2と言っていたのを覚えてらっしゃると思います。CはCariesの頭文字です。
むし歯は、細菌感染が原因ですから「どんなに頑張って歯磨きをしても出来てしまうもの」ではなく、しっかりと歯磨き・歯ブラシを行い、細菌除去が向上できれば「予防ができる病気」でもあります。
しかし、一旦できてしまったむし歯は自然には決して治ることはありません。再石灰化と言われているものは、顕微鏡下のマクロ・ナノレベルのお話でして、世間一般の方がイメージされている、むし歯が再石灰化によって塞がることはまだまだ期待できません。様子を見ていても治る期待は「0」なのですから一刻も早く治療にとりかかるべきと考えます。近頃では金歯や銀歯ではなく白い詰めモノで目だたないように修復できる方法(審美歯科)もあります。
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レントゲン検査にてむし歯があることがわかりました 古い金属のつめものを外すとむし歯が見えてきました
最終的な形を整えて「型」をとります セラミック製の新しいつめものを装着しました